RAF SIMONS(ラフシモンズ)のアーカイブ|レンタル・購入
RAF SIMONS(ラフ シモンズ)は、インダストリアルデザインを学び、家具を手掛けていたベルギー出身のRaf Simonsが1995年に始めた、メンズウェアを軸とするブランド。細身の黒いスーツやスクールユニフォームに、ニューウェーブ、テクノ、パンク、現代美術を接続し、伝統的なテーラリングを大人の権威から若者の自己表明へ引き渡した。初期の鋭く狭いシルエットと、2001-02年秋冬「Riot! Riot! Riot!」に象徴される巨大なボンバーやフーディは対照的に見える。しかし両者が形にしたのは、身体を整える規範ではなく、疎外、連帯、怒りという若者の感情である。バンドの写真、歌詞、パッチも装飾ではない。同じ音楽を知る者を結び、所属と反抗を同時に示す符号として置かれた。ストリートでキャストした少年たちも、理想化されたモデルではなくコレクションの当事者だった。ブランドは27年を経て2023年春夏で終了。RAF SIMONSの服がアーカイブとして残るのは希少だからだけではない。一着が、ある時代の音楽、共同体、社会への違和感を保存する文化的記録だからである。