NOIR KEI NINOMIYA(ノワールケイニノミヤ)のアーカイブ|レンタル・購入
NOIR KEI NINOMIYA(ノワール ケイ ニノミヤ)は、二宮啓がCOMME des GARÇONSのパタンナーを経て、川久保玲に促され、同社内で2012年に始めたブランド。縫い合わせた布で身体を包むという衣服の前提から離れ、スタッズ、リング、チェーン、編み、結び、レーザーカットなどで小さな部品を連結し、身体の周囲へ立体を組み上げる。数千の金具、チュールの房、花弁やチューブが反復されると、服は一枚の表面ではなく、光と空気を抱え込む構造体へ変わる。「NOIR」が示す黒は、暗さやゴシックの記号に限定されない。色の情報を抑え、素材、技法、輪郭の差異を最も明確に見せるための実験場である。黒の中へ加わる色彩や花々も、黒からの離脱ではなく、その強さを別の角度から現すために使われる。彫刻的な外見に反して、出発点は常に身体へ当てた小さな素材研究であり、着用できる服として成立させることを手放さない。NOIR KEI NINOMIYAが拡張するのは装飾ではない。点を線へ、線を面へ、面を空間へ変えながら、縫うこと以外にも服は生まれ得ると示している。