MASU(エムエーエスユー)のアーカイブ|レンタル・購入
MASU(エムエーエスユー)は、2017年春夏に始動し、後藤愼平が2018年秋冬からデザイナーに就任して再構築した東京のブランド。2024年1月には、パリで初のランウェイショーを行った。名称は日常で使われる丁寧語の「ます」に由来し、固定観念を持つ要素を再定義して、新たな「量産品」を生むことを掲げる。後藤がヴィンテージショップLAILAで培った知識を基盤に、70年代のクラフトレザー、アメカジ、軍服やスポーツウェアを忠実に復刻するのではなく、素材、比率、用途をずらして「見たことがあるのに、見たことがない」服へ変える。レースやポップコーン加工、スパンコールといったフェミニンな要素も、従来のメンズウェアへ持ち込まれる。それは装飾だけではなく、「男は強くあるべき」という規範から、弱さ、優しさ、可愛さを解放するための操作だ。キャッチーな表面の裏には、複雑な加工、緻密な縫製、裏側に潜ませた四葉のクローバーのような、気づく人へ向けた細部がある。MASUが作るのは過去に似た服ではない。いつか誰かのヴィンテージになるために、現在の固定観念をほどいた服である。