COMME DES GARCONS HOMME DEUX(コムデギャルソンオムドゥ)のアーカイブ|レンタル・購入
COMME des GARÇONS HOMME DEUX(コム デ ギャルソン・オム ドゥ)は、川久保玲が1987年に「日本の背広」を掲げて始めたメンズライン。バブル期に肩パッドを省いた柔らかなスーツが流行するなか、身体を端正に支える構築的な仕立てを提示した。出発点は「日本で作る、日本人のためのビジネススーツ」。だが、これは従属の制服を礼賛するものではない。ジャケット、シャツ、ネクタイ、トラウザーズという規則を受け入れたうえで、ラペルやボタンの寸法、柄や素材の組み合わせ、シルエットのわずかなずれから、着る人の意思を浮かび上がらせる。HOMME PLUSがスーツを解体し、別の身体像へ押し広げるなら、HOMME DEUXはスーツを成立させる約束を守り、その内部から「正しさ」を更新する。2009年の刷新後はフォーマルにカジュアルな要素も交え、仕事着の外へ用途を広げた。反抗を外側に見せるのではなく、秩序を理解したうえで、その内側に差異をつくる。それは社会に合わせる服ではなく、社会の中で背筋を伸ばし、自分の輪郭を保つための背広である。