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BLACK COMME DES GARCONS(ブラックコムデギャルソン)のアーカイブ|レンタル・購入

BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コム デ ギャルソン)は、世界金融危機後の2009年、川久保玲が「緊急ブランド」として始めたライン。メインコレクションより約4割低い価格、約18カ月の期間限定、小さな仮設売場という設計で、景気後退に値下げで耐えるのではなく、新しいブランドで応答した。扱うのは、黒を中心に、過去の代表的なシルエットやドット、チェック、非対称な構成を再編集した服。ここでの黒は選択肢を減らす制約ではない。色と季節性を後景に退け、形、余白、反復を前面へ出す共通言語である。また、アーカイブを一点物の記憶として保存せず、その時代の価格と速度で再び流通させる。廉価な派生ラインが本体の縮小版になりがちななか、BLACKはアクセスしやすさまで川久保の創造の対象に変えた。当初の期限を越えて続く現在、その存在は危機への応急処置以上の意味を持つ。新しさとは毎季過去を捨てることではなく、既にある形を別の条件で生かし直すことでもある。BLACKはCOMME des GARÇONSを薄めた黒ではない。その思想を、価格と流通まで含めて濃縮した黒である。